フェロトーシス阻害剤、日米中韓に続き欧州でも権利化

株主および投資家の皆様へ

平素より株式会社キュアセルの事業ならびに研究開発にご理解とご支援を賜り、心より御礼申し上げます。

このたび、当社が事業化を進めている新規化合物に関する発明「フェロトーシス阻害剤及びその用途」について、 欧州特許庁(EPO)より欧州特許条約第97条(1)に基づく特許付与の決定がなされましたので、ご報告申し上げます。 これにより、本発明は日本・米国・中国・韓国に続き、欧州においても権利化されることとなりました。

1.今後の手続および予定

特許付与の旨は2026年9月9日発行の欧州特許公報(第26/37号)に掲載され、同日をもって欧州特許としての効力が生じる予定です。 付与後は、欧州単一効特許(ユニタリー特許)の登録請求および英国における有効化の手続を進める予定です。

ユニタリー特許は 、欧州特許庁への一元的な手続により統一特許裁判所協定の参加加盟国を一括して対象とする制度であり、 国ごとの有効化と比較して、権利の維持および行使に係る手続・費用の効率化が期待されます。

2.本特許の意義

当社は、酸化ストレスやフェロトーシスなどの細胞障害機構に着目し、これまで有効な治療法が確立されていない疾患に対する新たな治療薬の創出を目指して研究開発を進めています。

創薬事業において、研究成果を知的財産として保護することは、自社での医薬品開発のみならず、製薬企業との共同開発、ライセンス契約、海外展開を進めていくうえでの前提となる事業基盤です。導出交渉においては、対象市場における特許の存在と残存期間が、契約条件を左右する最も基本的な要素となります。

今回、世界最大の医薬品市場である米国、および日本・中国・韓国に加え、欧州においても権利化が実現したことにより、当社は主要市場を網羅する知的財産基盤を確保しました。当社は、これを当社のグローバルな知的財産戦略における重要なマイルストーンと位置付けています。

3.研究成果を、患者さんへ届ける医薬品へ

今回の特許付与の決定はゴールではなく、当社が目指す医薬品開発に向けた重要な一歩です。今後も、各国・地域における知的財産権の確立を進めるとともに、 非臨床試験、製剤開発、臨床開発ならびに製薬企業との事業提携に向けた取り組みを着実に進めてまいります。

株主の皆様からいただいているご支援を、研究成果から知的財産へ、知的財産から医薬品へ、そして最終的には治療を必要とする患者さんへつなげることが、 私たち株式会社キュアセルの使命であると考えております。

今後とも株式会社キュアセルへのご理解とご支援を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。

株式会社キュアセル 代表取締役 中尾 麻衣子