ビジョン
Vision
フェロトーシスが関わる様々な疾患の予防薬・治療薬を開発し、健康寿命の延伸に貢献する
フェロトーシスとは、鉄依存性の過酸化脂質蓄積が細胞障害を引き起こす新たに見出された細胞死のことです。NASH、心筋梗塞、脳梗塞、リー脳症、MELAS又はレーベル病であるミトコンドリア病、パーキンソン病、アルツハイマー病、ハンチントン病、筋萎縮性側索硬化症、狭心症、虚血再灌流障害、急性心不全、慢性心不全、心筋症、心肥大、糖尿病性心筋症、腎障害、急性腎不全、慢性閉塞性肺疾患、多発性嚢胞腎、敗血症など100以上の疾患や症状にフェロトーシスが関連していると報告されています。
キュアセルでは、これまでにフェロトーシスに起因する疾患の治療に革新的なアプローチを追求し、酸化ストレスに脆弱なミトコンドリア病患者様の細胞を用いて、フェロトーシスを阻害する化合物を見つけました。これにより、ミトコンドリア病治療薬の開発に新たな可能性が生まれました。
例えば、アポモルフィン誘導体は、動物実験において、フェロトーシスを抑制し、これらの疾患の症状を改善する効果が確認されています。キュアセルでは、こうしたアポモルフィン誘導体を用いた疾患の予防・治療薬を開発し、これらの疾患の患者さんの苦しみを軽減し、健康寿命の延伸に貢献することが期待できます。
キュアセルでは、この発見を基に、新しいミトコンドリア病治療薬やフェロトーシスに関わる多くの疾患の治療薬開発に向けて積極的に取り組んでいます。私たちは、酸化ストレスへのアプローチから派生した新しい治療法を研究することで、より多くの患者さんに明るい未来をもたらすことを目指しています。